体験に基づく国際便エコノミー番付

数少ない国際便の体験ですが,ヨーロッパに行くには12時間もいやでもその座席に座っていなければいけません.また,途中で飛行機を変えることなんてこともできません.一度選んでしまったら,その座席に座っておくより他ないのです.

 そこで皆さんの国際便利用の際の一助と思い,私から見る番付とその根拠となるエピソードを紹介します.というか,自分のための覚え書きのような気もしますが・・・・

 なおビジネスクラス利用者には何の参考にもなりません.

○:また利用したい
△:他に便がなければ利用する
×:利用したくない

これまでの順位

 ヨーロッパに行くときに使うべき航空会社の順位です。まだ、こんだけしか乗ってませんが。。。自分自身の防備録で人によって違うことはお含み置きくだされ。今後増えていく予定。基本的にはスターアライアンスメンバーで。

順位 会社名
1シンガポール航空
2エールフランス
3オーストリア航空
4全日空
5バージンアトランティック ↑ 2013.8
6ルフトハンザ航空 ↓ 2013.9

ルフトハンザ航空 △

2013年9月 フランクフルト

 10年ぶりの使用。流石にプライベートモニターになっていて、ビデオオンデマンドシステムとなっている。
しかし、CAは相変わらず無愛想で通路側に座っているとすごいスピードで時々衝突される。パンは冷たいパンで機内食もまずい。目的地がドイツ周辺であればオーストリア航空の方が良いと思う。

下の写真は足下の写真。


横の黄色いのは前の席のおばさんが自分の席の横に免税品を置いているもの。
足を組むスペースは当然無い。

また、出てきた機内食はこの数年で最悪で、残飯はきっとこんな味であろうと言うシミュレーションが体験できた。

数口で食べるのをやめた。

その最悪の機内食はこれだ(帰国便)。


以下、体験談(ジャニー君は同伴者です)

朝早くにチェックインしたのであるが、当然、エコノミーは長蛇の列。

チェックインをすませてゲートに行くと丁度良い時間となっていた。

飛行機は3人席で通路側に私とジャーニー君が座る。

我々の前は大阪のおばちゃんたちである。

飛行機が飛び立って程なくすると、ジャーニー君のエンターテインメントシステムが不調であることに気がついた。

それで、最初に通りかかった日本人CAに

調子が悪い

と声をかけるが、事態変わらず。

・・・。

次の通りかかったドイツ人のおばちゃんCAにも声をかけるが事態変わらず。

・・・。

何度もCAコールを押すので、嫌がられたかもしれないが、根気よく訴えなければいけない。

3人目のドイツ人CAに声をかけたあとに、システムがリブートされた。

が、ジャーニー君のシステムは改善されなかった。

なお、この間のドイツ人への苦情はすべて私が代わりに行っている。

・・・。

再びCAコールを押し、ドイツ人おねいちゃんCAに

改善されていない

と訴えた。

ベストを尽くしています。申し訳ありません。

と言って足早に去って行った。

しつこいようであるが、さらにCAコールを押した。


今度は日本人CAがきた。

なお、一度として同じCAは来なかった。

きっとこちらが諦めるのを待っているのである。

しかし、こちらは暇なのである。

よって、苦情を根気よく訴えなければいけない。

と言うことをジャーニー君にも教えてあげなければいけない。

決して、クレーマーではないのである。

すると今度はその日本人CAはチーフパーサーらしきオッサンを連れてきた。

そのオッサンはジャーニー君に

英語は話せるか?

と語りかけて説明しようとしている。

ジャーニー君は黙って私を指さした。

・・・・・。

仕方なく・・私が対応。

彼が言うには

メインシステムから端末に何度もアクセスしようとしたがそれがうまく行かずにリブートも3回かけたが駄目だというのである。

おそらく端末のメモリーがダメなのではないか。

いろいろと手を尽くしたのであるが大変申し訳ありません。

と去ろうとした。

他に席はないですか?

と聞くと、一杯で席はないという。

あと10時間程度も時間があるのに彼のみサービスが提供されないというのは少しおかしくないですか?

彼の端末にアクセスできないというのは彼の落ち度ではないのですから。

と説明すると、金で解決しようという。

金券である。

ジャーニー君にそれを伝えると、喜色すら浮かべたので、同意した。

それから、マガジンや新聞を持って来てくださった。

ビジネス用のアメニティーグッズも私の分までくださった。

・・・。

ジャニー君はその後ひたすら寝て、機内ショッピングを楽しみ、あっという間にフランクフルトに着いた。

2003年11月利用/目的地:ミュンヘン,ベルリン,ロンドン

何となく名前の響きに惹かれていた.国際線というのはエコノミーでも各自にプライベートなモニタが有って,ゲームができたり,好きな映画を見れたりするものかと思っていたが,ルフトハンザはそうではなかった.映画が決まった時間に流れ,それを最前列にある小さいモニタをみんなで見る.最前列であったため,見上げるようにしなければならなかったので,目が疲れた.でも足が伸ばせて快適に移動できた.これで隣に座っていた体格の立派な女性に手すりを独占されなければさらに良かったかもしれない.飲み物はビールを飲む。食事は2回で、チキンをメインに頂いた。おいしかったが、やはり狭いなあ。。。
以下は帰りの便のエピソード
ヒースローでは2時間前なのにルフトハンザ窓口は長蛇の列.
これはまた3人席の中央かと覚悟していたが,そうでもなかった.
また,フランクフルトから関空までの席もヒースローの窓口で取れるという.
「列の先頭の通路側にしてくれ.」と頼むとルフトハンザの窓口親父は 「よし!TVの真ん前にしておいてやったぞ!」と頼もしい回答をしてくれる.
しかし,飛行機に乗ってみると果たして最後列のTVから一番遠い席であった.
「あの親父め....」と思って過ごしていると,ワシとワシの前の席には席が一つずつ空いている.
しかし,これはラッキーだったかもしれないと喜んでいると発車直前に美しい金髪女性がやってきた.
フライトアテンダントのオッサンによると超デブの乗客の隣でこの女性が大変そうだったので,こちらの空席に移動してきたのだという.
超デブはエコノミーに乗ってはいけない.と思っていると,フライトアテンダントが女性に「どちらの席がいいですか」と尋ねている.
ワシの前の席のオッサンは新聞をめいっぱい広げて聞こえない振りをしているがワシは暖かい人間性もあってか,女性にニッコリと微笑んでしまった.
#この目があったらニッコリと微笑むという風習は英国にいる間に身に付いてしまったもので決してスケベ心からではない.
ということでその女性はワシの横を指さし,前の席のオッサンはここぞとばかり2席を利用して横になったり,し始めた.
ワシは負けず嫌いである.
快適性は空間的なものだけではないということを立証しなければいけないのである. ということで関空につくまでのフライトの間,その女性との会話を楽しんだ.もちろん英語.入国管理局に勤めているらしく,さしずめインテリといったところである.
日本の歴史に興味があるのだと言うからお手の物で様々な話に花が咲いた.
機内食が出たときに「いただきます」と日本語で言うので,その語源を説明をしたりしても素直に感動していた様子であった.
古代史や幕末の話など最後には女性が資料を取り出してきて本格的な話になり,時間が経つのを忘れてしまった.
関空について,席を立つ際に「日本での旅行を楽しんでください」といって別れようとするが,ずっと側から離れないので,そのまま空港出口まで案内するかたちになってしまった.
一期一会というのであろう.
今頃彼女は奈良を回っているのではないだろうか.

バージンアトランティック ×

2013年6月 ロンドン往復

 未だにアメニティセットが供給されている見上げた会社である。
ネットでチェックインできるので、旅行会社で予約したらすぐに席を確保すべし。
さもないと私のようにトイレ席にされます。
今回、ランクアップ。
CAもみんな陽気でフレンドリーであった。
以下、体験談。

バージングループというと鉄道を初め,遅れることで有名であるが,今回も乗り込んでから出発まで1時間ぐらいかかった.

席は4人掛けのトイレのドア前の席.

ありがたい,トイレの近い私にとっては・・・

な訳ないだろう.

ずっと匂いと飛行機が揺れる度に当たってくるトイレ待ち行列の人に耐えなければいけない.

横では風見君がその江南スタイルな巨体を狭い席の間に沈めている.

その向こうは新婚さんぽい.

・・・・.

2列前に3席空いているところを見つけたので,そこに移動しようとCAに交渉するが最初は断られる.

・・・.

それでエンターテイメントシステムの調子が悪いという幸運な出来事が起きたので,交渉し,トイレ席からの離脱に成功した.

しかし,他にもシステム不調者がいて,移動が同時になってしまった.

通路側をその人に譲ってあげ,真ん中席

快適ではないもののトイレ席からは離れることが出来た,

その人は礼1つ言わない人だったので,譲ったことを後悔した.

映画も007,アウトロー,ヘンデルとグレーテルをみたが,すべてつまらなかった.

2001年冬利用/目的地:東京(ロンドンから)

 足下狭いが,お土産が多い.機内食はいまいち.でも役に立たないものが多い.アヒル人形付きの歯ブラシもあったがどこかに行ってしまった.以下体験談である.

バージンアトランティック(以下VS)はバージングループの一員である. 以前,シェフィールドに行くときにはサウザンプトンからの直行便はバージンしかなかったので,ラクしてやろうと思って予約すると,電車がいきなりキャンセルされて逆に大変な目にあったものである.
 VSは朝8:00からチェックインを受け付けているので,ワシが行った9時過ぎでは人は殆どいなかった. ワシはプレミアムエコノミーであるので,アッパークラスで受付できる. 従ってさらに殆ど人は並んでいなかった. 荷物は多少重量オーバ気味であったので,ええかげんな英国人窓口をと思った. が,これは各窓口に並ぶ方法ではなく,開いた窓口から順番に一列に並んだワシたちが処理をされるというやり方であった. 従って,選択の余地無く,FUKU**さんという日本人のところに行ってしまう.
 人間大体第一印象でどんな感じか分かるもので,まさしくワシが以前ぼろくそに書いた日本人窓口をそのまま彫刻したかのような女性であった. 従って,重量オーバはまったく許されるはずもなく,機内の荷物まで半分にせよといわれてしまう.

「とりあえず,機内持ち込み手荷物も含めて全体で15kg位オーバーなので,1kgあたり£35頂きます」と感情もなく言う.

10万以上払わなければいけない・・・.
ワシとしては機内持ち込みも綿密に計測されることは予想していなかった. ワシは機内持ち込みにパワーシフトしていたのであった. ”何とかならんものでしょうか”と聞くが,小馬鹿にしたような表情でとりつく島はない. ”んじゃ,郵便局はあるでしょうか?”と聞くと,そこら辺の人に聞いてくれて,郵便局の場所を教えてくれる.”だから日本人はしょうがねえんだよなあ.”という彼女の思いが伝わる.
 去り際に”とりあえずスーツケースを1つ分減らさないと駄目でしょうね”という. ワシにスーツケース1つは捨てることを決意させてくれる.
紅茶とビスケットしか入っていないのに・・・

郵便局へ行く. 郵便局は第2ターミナルにある. 郵便のおばちゃんに”一番大きい箱をおくれ”という. 箱を購入すると郵便局の前のベンチ(椅子)でスーツケースを2つとも開けて,1つにまとめる. .
重いものを優先的に箱に詰める. チョコレートや衣類などであった. しかし,9kg程度である. やっぱりスーツケースを捨てるという決断は正しかったようで,こいつを捨てれば何とかなりそうである. 郵便局は暇そうでみんなワシの行動を見物している. おばちゃんのところで,郵送の手続きをする. 一部始終を見て,状況を把握したようで,手際がよい. 手続きが終わったあと,”あのスーツケースはどうするの?”というので,”捨てようと思う”と答えると,”下手に捨てると爆弾テロと間違えられるから,おばちゃんが引き取るよ”といってくれる. まあ,スーツケースにとってもその方がよいだろう.

 それから,手荷物もオーバしている分は弁当なのでそれを食べて少し分量を減らして,再びならぶ
今度は英国人に当たれば良いんだがとの願いも虚しく再びFさんのところに行ってしまう. お互いが”ちっ”と思う.

 ”スーツケースは1つ捨ててきました.郵便局のおばちゃんにあげたら,えらい喜んでいました”というと,”けっ”という表情をする. これでオーバーの分は仕方がないから払おうと覚悟するが,何とか大丈夫であった. しかし,”機内持ち込みは1つだけです”と言われ,パソコンカバンを残し,ナップサックの方は没収されてしまう.
”VSはかなり厳しいのですね.JALは結構緩やかでしたよ”とワシも言わなくても良いことを言ってしまったため,嫌みを含んで”どーもすみません”といわれる. 空港窓口でこれだけ人を不快にさせる人はそう居ないんではないだろうか.

 今回,VSに乗ったのはインターネットなどでの評判が非常に良かったからであるが,組織票ではないだろうか.

 飛行機の中はガラガラでエコノミーでも席を4つ占有して,横になっている人も沢山いた. 十分余裕はありそうなものなのに,このあたりフレキシブルに対応できないものだろうか.

 ということで,VS対ワシの戦いは圧倒的な敗北で幕を閉じたのである.

中国南方航空 ×

 2008年8月利用/目的地:大連

 エンターティメントはない.
 機内食はまずい.
 リクライニングは出来ない設定になっている.
 また,肘掛けが破損しており,腕が痛かった.
 CAの印象はない.

全日空 △

 2008年8月利用/目的地:パリ

 各席にエンターティメントが有るが,日本語吹き替えになっていたりしていていまいち.映画も古いものが多い.
 機内食はまあまあ.
 もっと上位にランクしても良さそうであるが,客層が悪い.
 日本人は日本人同士だとマナーがあまり良くないので,たくさん乗客が乗るようなケースだと,外国の航空会社の方が客層がましな分いいように思える.
 ただ,CAは他社にまねできないほど丁寧な対応がある.

オーストリア航空 ○帰り、△行き

 座席ピッチ:82cm リクライニング角度:121度

 2004年8月利用/目的地:ウィーン経由プラハ

 行きはANA等の国内線のような感じの飛行機で、帰りは各シートにモニタがある機種であった。サービスも帰りの方が良かった気がする。耳栓などのサービスはなく、ヘッドフォンのみ。
 
 行き
日本の国内線のような雰囲気に機内食が付いているような感じである。 フライトアテンダントの移動速度が非常に速いので、しばしば肩と尻がドンと当たるわけであるが、そのままさっさと通り過ぎる。 おらおらよけないとひき殺すぞーという感じである。
 席は後方を予約していたが、そのため、アテネに応援に行かれる途中のマラソンの土佐礼子選手のご家族ご一行に混じって座ることになった。いろいろなお話で盛り上がった。後日、マラソンはTVでちゃんと応援しましたよ>土佐選手のご家族の皆様
 
 帰り
 今回の飛行機は来たときのものとは違い、各座席にモニタが着いていて、シートも少し広く感じた。 若い女性(東欧)の隣であったが、連れがいたみたいで離ればなれになっており、優しいおいらは席を替わってあげ、老夫婦の隣に移る。 日本は初めてなのかという問いに素っ気ないので、英語が苦手なのかと思い、とっとと諦め、モニタの映画を見る。 帰りの飛行時間は行きに比べ、2時間程度早かった。 が、行きの方が土佐礼子さん関係者と盛り上がったので、短く感じたものである。

付録:チロリアン航空
プラハまでの移動はチロリアン航空で、これはプロペラ機でした。騒音がひどいので、耳栓は必須アイテム

アシアナ航空 △

 座席ピッチ:87cm

 2003年夏利用
 短時間の飛行のため,機内食もなく,よくわからない.国際線というより国内線に乗っている気分.評価不可能.(だったら書くなと言われそうだ)

シンガポール航空 ○

 座席ピッチ:81cm リクライニング角度:114度

 2002年夏利用/目的地:ロンドン

 足下は狭い.お土産はほとんどない.機内食はまあまあ.ただし,サービスが非常によい.エコノミーにも果実のサービスがある.また,トランジットでシンガポールに6時間もあったのであるが,市内クルーズの無料サービスもあった.スチュワーデスの愛想もいい.空港内には無線LANコーナーやインターネットコーナがあり,便利.ただし,ヨーロッパに行くのにトランジット併せて,24時間かかるのはつらいが,航空会社のサービスを楽しむのであればいいかもしれない.座席が行きは適当に決められており,こちらの希望を黙殺された形であったが,到着地でこの点を抗議すると,丁寧にわびてくれて,帰りの便は好きな席を選ばせてくれた.
 また,帰りのマイルが手違いで登録されていなかったので,ANAに電話すると大変面倒な手続きを説明される.しかし,シンガポール航空にその旨のメールを打つと,すぐさま対応してくれて,謝罪メールまで来た.
 全く丁寧な会社である.

エールフランス △

 座席ピッチ:86.4cm リクライニング角度:118度

 2000年夏利用/目的地:パリ

 足下が結構広い.機内食は旨い.
 ただし,スチュワーデスが高飛車であった.一度,トイレを利用したときに,スチュワーデスがすごい目でワシをにらんでおり,ワシはなんか悪いことをしたのかとおどおどしたほどである.あと,これはワシの方が悪いのであるが,機内食を配っているときに気分が悪くなり,トイレに行かせてほしいから道を譲ってくれと頼むと,[今でないといけないのか]といわれ,えらい迷惑がられた.道をあけてもらった後,謝ったが,にらまれただけ.以下手記

   飛行機に乗った瞬間からアナウンスは仏語と英語.スッチーは英語と仏語しか使わないし,と言うか使えないし,その瞬間からフランスである.(エールフランスを使用)  12時間のフライトの後半,隣のおじさんと話をする.関西の大学の先生でロシア文学を教えているとのこと.パリの達人でもあった.美術館周りなどぜずに終日カフェでボケーとしに行くのだという.今日は21:00位までパリ市内をさまよって,食事をして,それからホテルを探すのだというから大したおっさんである.小生の半ズボンにTシャツという姿を見て,羽織ったジャンバーの腕まくりをしながら,”パリは寒いよー”と語ってくれた.シャルル・ドゴール空港に着くと果たして,30度を超える猛暑であった.”おかしいなー”と首を傾げるおっさんに別れを告げ,入国審査を受けて,ロビーへ.