ヨーロッパ塵壺2 ニースへ

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 シャトルバスで空港へ行くことにする.シャルルドゴール行きはターミナル1とターミナル2の2つあるようである.たぶん2の方であろうと待っていると,アメリカ人のじーさんばーさんたちが,ホテルから離れたところに立っているのが見えた.話を聞くと彼らもターミナル2行きのバスを待っているという.そこで爺さんたちとそこで待つことにした.しかし,バスはそこには止まらずホテルの前にやはり停まった.自分の判断を人にゆだねては駄目なものである.
 空港でのチェックインは長蛇の列.とはいえ,みんな順番を守らない.つまり列の最後に正直に並んでいては,いつまで経ってもチェックインできないことになる.
 ニースへパリから飛ぶ.しかし,1時間半も遅れる.係員に文句を言っている連中も多いが,私の安チケットではどうせ飛行機の変更はできないのでボケーとして過ごす.
 飛行機ではみんな座席を倒さない.日本人なら後ろでご飯食べていようが座席を倒してくるところであるが,このあたりはちゃんとしている.チェックインで順番を守らなかったのが嘘のようだ.中には倒して寝ている人もいるが,目が覚めたらすぐに元に戻している.ここのみは感心した.
 ニースで飛行機を降りるとそこは南国.かなり暑い.が,乾燥しているので,陰ではひんやりとしている.ゲートを出ると,大学の教授らが待っていてくれた.入国以来初めて日本語を使う.
 ホテルまでタクシーで.眺めの良い部屋である(写真:ホテルの窓からの眺め).そのまま,外へ散歩.カフェへはいる.ラテンな兄ちゃんが陽気に声をかけてくる.腹が減ったので,ハムサンドを食べようと思い,サンドウィッチをたのむと,フランスパン1本を切ったものにアーモンドバター,チーズ,バターが挟んである物が出てくる.思いっきり,腹一杯になる.
 その後スーパーへ.スーパではカードも使える.レジが終わったら,カードを挿入機に入れて,暗証番号を打つ.レジでは購入した品物をベルトコンベアの上にかごから出して置いて,店員がレジに入力し終わったものから順に自分で袋に詰める.地元民が使うスーパだ.安い.(1.5リットルのエビアンが50円くらい).その後,学会の会場の下見をして,ホテルへ戻る.さすがに疲れが出てぐったりと来る.
 夕食へ出かける.昼のカフェへ.しかし,昼間のラテンな兄さんの代わりにえらい綺麗な若夫婦とじーさんに入れ替わっていた.夕方からは食べ物もないという.ビールを飲んでホテルのレストランへ.レストランではサラダとデザートがバイキングで,メインディッシュがバーベキューの肉のようなものであった.サラダとはいえ,ハムや肉まで並んでいて,メインディシュはいらないほどである.ワインはプロバンスロゼをたのみ,ゆっくりとくつろぐ.レストランとはいえ,野外のテーブルに通されたので,だんだん涼しくなっていく様を体感することができた.昼と夜の激しい温度差のグラデーションも楽しめたのである.

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