人物伝・河井継之助「西国遊学7(松山4)」



8月16日 八ッ(午後2時)過雨 又 晴

 

暁七ッ(午前4時)より、(松山)藩士七八人と

富商壱両人と山田(高瀬)へ行く。それより船

を上らせ、不動滝まで至る。奇岸絶壁、名状す

可ならず。川は小さいが急流で船師の心労・働

きには感心なり。又山田(高瀬)に戻り泊まる。

他は松山に帰る。

 

#要は観光の舟遊びですね。もしかして富商の

接待だったりして..

 

17日 晴

 

夜に明月が出る。その月の下で先生(山田方谷)

から話を聞く。

 

18日 晴 夕方雨

 

朝飯を食べ、四ッ(午前10時)頃に山田(高瀬)

を立つ。木野山へ寄る。快晴であれば大山が見える

のであるが薄雲がかかって見えず残念。でも風景は

面白かった。七ッ(午後4時)頃、「水車」に戻る。

 

19日 曇 昼後雨

 

夜に山田先生来る。

 

20日 晴

 

(山田)先生泊まる。

 

21日 晴

 

同上

 

22日 曇 夕方より夜中雨

 

同上

 

23日 終日雨

 

同上。この日、先生に江戸出張の命あり。

 

#松山藩侯・板倉勝静の命により山田方谷は9月20日に

松山を立ち、江戸へ向かい11月28日に松山へ戻っている。

 

24日 晴

 

昼過ぎに(山田)先生(高瀬へ)帰る。それまで様々な話

を聞く。その後進・林・三島来る。夜迄酒を飲み談ずる

(2朱余り出す)。

 

25日 晴

 

朝、林来る。談ずる。

 

26日 晴

 

27日 晴 曇がち

 

28日 晴

 

29日 晴 夕方雷 小雨

 

夜、進来る。

 

9月1日 晴

 

2日 朝晴 昼小雨

 

#山田方谷が江戸に出張する事となって、河井継之助は

これからどうするかを考えたと思います。河井は山田の

塾に入門した訳ではなく、山田から実学を学ぶために押

し掛けて勝手に門人として暮らしていただけでしたから。

 

 


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