ヨーロッパ塵壺 1 パリ・シャルルドゴール空港

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 フランスは20:50.日本はまだ13:50.
 外がまだ明るい.杉の木立の向こうに管制塔が見える.
 飛行機に乗った瞬間からアナウンスは仏語と英語.スッチーは英語と仏語しか使わないし,と言うか使えないし,その瞬間からフランスである.(エールフランスを使用)
 12時間のフライトの後半,隣のおじさんと話をする.関西の大学の先生でロシア文学を教えているとのこと.パリの達人でもあった.美術館周りなどぜずに終日カフェでボケーとしに行くのだという.今日は21:00位までパリ市内をさまよって,食事をして,それからホテルを探すのだというから大したおっさんである.小生の半ズボンにTシャツという姿を見て,羽織ったジャンバーの腕まくりをしながら,”パリは寒いよー”と語ってくれた.シャルル・ドゴール空港に着くと果たして,30度を超える猛暑であった.”おかしいなー”と首を傾げるおっさんに別れを告げ,入国審査を受けて,ロビーへ.
 入国審査は大したことはない.パスポートとフランス入国カードをカウンターのおばちゃんに提出して,パスポートを返してもらい,荷物を持って,外に出ようとすると,”むっしゅ.”と呼び止められる.そのおっさんに今日の宿泊先と今後の旅行の予定(日本に帰るまで)をしつこく聞かれ,航空券を見せながらそれをざっと説明する.それでO.K.が出る.
 入国するしてロビーを見渡すと,スリが多いと聞いていた先入観から総ての人がまず盗人に見える.キヨスクでテレカを買おうとするが,キヨスクの兄ちゃんは”おらはテレカを持ってねー”というので,絵はがきと切手を購入し,タクシー乗り場へ.
 タクシーは数十年前の日本車で,荷物を積んだら,トランクが閉まらない.留め金のところが壊れているようで,その部分を運ちゃんはゴチゴチとドライバーでいじくってやっとしまる.ここは中国か?いや,パリらしい.ホテルまで54フランだったので,55フラン渡すと,60フランじゃなきゃイヤだと駄々をこねだした.荷物代をとるらしい.荷物代は10フラン程度いると聞いていたので,まあ安くついたか.
 ホテルはホリデーイン.ボーイには英語が通じないので,レセプションの姉ちゃんが対応.無料バスがあったらしい.明日は空港にはシャトルバスで行くとしよう.ホテル内は古い歴史を感じさせる部屋で,ダブルのかなり広い部屋.風呂は大理石で,バスローブまでついていて,\10,000(日本で払っておいた).後に泊まったホテルと比較してもかなり良い.
 書くのを忘れていたが,現金については保険として数万円の日本円を持ってきたが,トラベラーズチェック(TC)は持たない.現金の両替,TCの両替共にレートが悪く,手数料も取られるし,パスポートも見せなければならない(手数料が高いところは見せなくても良い).よって,必要な現金はキャッシングでおろすことにしている.

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