ヨーロッパ塵壺

継之助にはあまり関係ないですが,フランス,イギリス,ベルギーを旅した覚え書き(塵壺)日記です.2000年8月24日〜9月19日の間に2つの国際学会での講演と4つのイギリスの大学訪問(サザンプトン,シェフィールド,ケンブリッジ,オックスホード)の時間を利用して各所を見て回りました.継之助が全国でいろんな先生に会いながら,それを利用して各所をまわったのに似ていると自分でも思います.


ロンドン,サザンプトン,オックスブリッジ

ニースから出かけるとき窓辺から素晴らしい虹が見え,それに負けないくらいの素晴らしい一日を予感させたのだが,機内に図書館で借りた本は忘れるし,ロンドンのホテルはせまいしで,素晴らしかったのはフランス国内で終わっていた様子.イギリスへの入国審査では名前と滞在期間,目的を聞かれる.目的は仕事と答えると,何の仕事かと聞かれたので大学の教授に会うことを話すと,サクッと終了する.ホテル(The Phoenix Hotel, Bayeswater)の部屋では上下左右の部屋の音が聞こえるくらい壁が薄い.唯一の救いは日本食料理店がホテルの近くにあること.店員も日本語を話す. あと,ハイドパークに歩いていけるのもいい.首都にこれだけ広くて皆が集いリラックスできる場所があるというのはイギリスの偉さである.
 早速最初の目的の大学,サザンプトン大学へ行く.ここには世界的に有名な私の分野の教授がいる.サザンプトンに行くにはウェータールーで乗り換えなければならない.乗り換え方が分からなかったので,人に尋ねてまわると,彼女と待ち合わせをしているらしい,若い英国紳士が偉い親切に教えてくれる.まず,時刻表の見方.行き先を見てフォームを確認すること.ただし,フォームは出発10分前ぐらいにならないと表示されない.その後,チケットの買い方や売場まで教えてくれた.途中彼女も来るが,彼女を待たせてなお親切に教えてくれる.紳士の国だ.それから,フランスと違って英語で説明してくれるのもうれしい.
 サザンプトンまではそこから1.5時間.サザンプトン大教授もまた大変親切な紳士であった.鋭い切り込みをするのではなく,様々な示唆を与えて研究を向上させる人だ.大変有益な研究のヒントを得る.ミーティングの後,来週のケンブリッジでの発表で忙しいのにも関わらず,自ら学内を丁寧に案内してくれた.一流の人間というものはこういうものである.


 ロンドンでブランチをとる.オレンジジュース,パン4枚,ベーコン,スクランブルエッグ(卵2個分),紅茶ポット1つで6.5ポンド.ポットは紅茶のポットとお湯のポットが来る.紅茶を飲んでいて最後に濃くなるのに薄めるのであろうと解釈して,そのように使う.店員の英語が聞き取りにくい.モゴモゴしゃべる.
 お腹一杯になったので,ノッティングヒルを散策.人の流れに身を任せてそのまま歩いていると,アンティックの市場に迷い込む.とはいえ,がらくたばかりである.何でこんなゴミを売っているような市場にこんなにたくさん人がいるのかを不思議に思いながら歩く.良いと思えるものはほとんどない.
 ベイズウォータに戻り紅茶を買いに近くのデパートへ出かける.香りが全く違う.アフタヌーンティというのを購入する.ここもなぜか,日本人の店員がいる.イギリスで暮らすには日本語でいけるのではと思うほどである. 


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