2次会(稲川先生参戦)
もういい加減に気持ちが良くなってきたところで,稲川先生との待ち合わせ時間となり,ホテルに戻る.ここでハダさんが合流する.部屋に先生へのお土産を取りに戻るとやはり先生から電話.”今ロビーにいるんだけど,どこにいるの?”急いでロビーに降りると稲川先生は携帯を添えた手で公衆電話の受話器を持ち,もう一方の手で何度も返却口から出てくる10円玉を拾っては入れて,どこかに電話されている.稲川先生の人柄を感じる愛すべき風景である.”どこかに飲みに行きましょう”といって,カウンターにずらりと1升瓶が並んだお店に連れて行って下さる.すべてが”米百俵”であった.先生は我々3人をそこにおいて車をおきに出かけられた.がしばらくすると戻ってこられ,”やっぱり今日は飲まないや”ともつ煮込みとウーロン茶を注文される(写真右)..ここでのお話は宝のような話ばかりであったのだが,先生の日本酒を注文されるタイミングが絶妙であり,酒豪のハダさんとますやさんのペースに会わせている内に不覚ながら意識が遠のいてしまった.
稲川先生は7月に広島に来られるということなので,そのときの講演などの話をする.また,ハダさんのいわれた2本松の継之助邸跡の写真は本物かどうかわかっていないという話を微笑んで聞いておられた.5月号に載っている郷土史の”つぎのすけ考”という原稿は1日で書いたそうであるが,内容はとても面白い.太田修先生との対比も興味深い.また,稲川先生の本の紹介がWebサイトで遅れているので,独立ページにしたい旨などを伝えた.あとは私が長岡に来るといつも雨だとからかわれたり,そのような雑多なことを話す.
稲川先生との楽しい時間が終わり,ハダさんを駅まで見送ってからホテルに戻る.その後ますやさんは”飲みたりねえ”とお一人で飲み屋に出かけられ,”くいたりねえ”と寝る前に弁当を食されたというので,恐るべし!と思ったのであった.
翌日は完全なる2日酔いであり,本当は早朝からいろいろ歩いてみたかったのだが体が言うことをきかない.何も食べられないまま,ますやさんの宿泊するホテルに行くと元気満々のますやさんがすでに外で待っておられた.
河井継之助邸跡
公園として綺麗に整備されていた.灯籠と河井継之助が使っていた井戸を公園から見ることができる.昨夜話題になった2本の松の写真も飾られている.このように公開に踏み切られた羽賀さんのご厚意に心より感謝である.
栄涼寺
三島億二郎,二見虎三郎,お殿様の墓を参って,継之助の墓(写真左)へまた参りましたとご挨拶.
互尊社
哲学の森の前を通り過ぎて,ホテルに戻る.戻っていると,稲川先生から電話が入る.もうすぐ出かけるから,顔を出すのなら今しかないよ.という大変親切なお電話.大急ぎで図書館へ向かう.
長岡中央図書館
ここで稲川先生とお話しできたのは10分ほど,これ以上は申し訳ないと思い引き上げる.ここでは稲川先生の講演旅行についての話をする.また,赤禰武人(高杉に言わせると「赤禰とは何者であるか.彼は大島郡の土百姓ではないか.」)は稲川先生に言わせると河井によく似た人物だと言うことだ.墓に行って赤禰に語りかけたいともおっしゃった.そこで大島郡での稲川先生の講演についての実現性がグッと高まる.これについての簡単な打ち合わせも兼ねる.
悠久山公園
車で出かけられる稲川先生をお見送りしたのち,悠久山公園を歩く.蒼紫神社を参り,継之助と山本帯刀の墓に挨拶した.その後,継之助の碑を眺める.方谷先生の”碑を書くも恥ずかし・・”を思い出して,ますやさんと話し込みながら,郷土資料館へ.しかし,ますやさんの時間の関係もあり,中を見ずに引き返す.
河井継之助御膳(写真右)
七福(Tel:0258-33-0729)に2日前に予約を入れれば食することができる.桜飯はやはり炊き込むのではなく,あとでご飯に混ぜた方が色が綺麗と言うこと.また,とろろ芋をかけて食べるとまたこれがいける.あとはお刺身と季節の野菜,鰻(上昇志向の継之助は早く食べられるようになりたいと憧れていたそうです)などがついている.酒粕を使ったみそ汁(古くからの料理で,継之助も食べたであろうとのこと)もおいしかったが2日酔いでなければさらにうまかったことであろう.最後にふかふかのおまんじゅう(継之助の大好物,芋あんであった)が出てきて,本当に満足であった.1,575円なり.思っていたより安かった.個室になっているので,何よりも落ち着ける空間である.
如是蔵博物館(写真左)
ますやさんとお別れをして,ここからは単独行動.久々に如是蔵博物館へいく.やはり今日も鍵がかかっている.呼び鈴を押すとおばあさんが出てきて下さって,互尊先生のお話をして下さる.自分の財産をはたいて,図書館を建てるというのだからたいした偉人を長岡は輩出しているものである.3階の継之助の書をひとりでゆっくりと眺めた.
新潟県立歴史博物館(写真右)
最後にバスで歴史博物館へ.雪国や縄文人の暮らしのセットなど臨場感が凄い.結構楽しめてしまった.おみやげ物屋で継之助の絵本,絵はがきを購入.それから稲川先生がいつも使っておられる号印を発見.思わず自分の字のものを買ってしまった.無理矢理どこかで使おう..
と,大変充実した時間を過ごすことができた.
稲川先生に心より感謝です.そして,時間を楽しいものにして下さったますやさん,ハダさんにも深謝いたします.